読んだことあるのに、それに気づくのが遅すぎる件。

読書

数行……いや、数ページ読み進めてから、ふとよぎる違和感。

「……ん?」「あれ、これ読んだことあるかも?」という、あの瞬間。

でも気づくのは、だいたい物語が盛り上がってきた頃。

中盤に差しかかったあたりで、

「このセリフ、どこかで聞いたような…」「この展開、デジャヴ?」と、

記憶がじわじわよみがえる。

そして訪れる、軽くショックな事実。

──同じ小説、また買っちゃってたパターン。

慌てて本棚を確認すると、あるんですよね。

しかも、しっかり読了済みの形跡付きで。

「うそでしょ、自分…!」と、思わず静かにツッコミたくなるやつです。

不思議なのは、漫画だと許せるのに、小説だと悔しいっていう感情。

漫画なら「あれ?こんな展開だったっけ?」って、

忘れていた物語を“再発見”として楽しめたりするのに。

でも小説だと、どうしても悔しさが勝つ。

きっと、あの活字に集中した時間が「ムダになった」ような錯覚を起こすからかも。

(実際は、ぜんぜんムダじゃないんですけどね。)

小説のように、字だけだと一度読んだことがあると展開をしっかり思い出すんだけど、

漫画だと新たな発見があったりするんです。なぜか。笑


そして思うんです。

だからこそ漫画って、なかなか捨てられないのかも。

正直なところ、何故か文庫はお気に入りはずっとおいてあるのですが、そのほかは‥。

漫画は、若い頃は刺さらなかったセリフや、気づけなかった登場人物の純粋さが、

大人になった今、ふと心に刺さったり。

「あぁ、こんな言葉があったんだ」

ふと開いたページに、年月の流れを感じさせられる。

一巻だけカバーが破れていたり、

なぜか一冊だけ行方不明だったり。

それらも、どこか昔の自分を思い出させる“大切な痕跡”だったりするんですよね。

何度も同じことを繰り返しながらも、


やっぱり本が好きなんですよね。

同志の皆さん、こういうこと…よくありますよね?(笑)


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